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ロードバイク好きの教員日記

ロードバイク好きのおっさんが、日々の徒然を語ります

バディものの普遍性

あまりの寒さに本日はサイクリングをやめました…例年に比べると暖かいのでしょうが。外に出ない分、年末からずっとAmazonプライムビデオのチーム・バチスタシリーズを一挙に観ました。
 
物語の「型」というか、定番というのが色々とあり、例えば、
 
    貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)
    説話の一類型。若い神や英雄が他郷をさまよい様々な試練を克服し、その結果、神や尊い存在となったとするもの。在原業平の東下り伝説、かぐや姫伝説、また、源氏物語の須磨流謫の条などがこれにあたる。(『大辞林』第三版)
 

 

というのはよく使われます。『ドラゴンボール』の孫悟空しかり、『スターウォーズ』のルークスカイウォーカーしかり。ある種のカタルシスとでもいうものがあるのでしょう。
 
ボクが好きな物語の「型」としては、「バディもの」「バディムービー」というのがあります。「バディ」は『海猿』でもよく使われていたように「相棒」という意味です。辞書的な意味としては、
 
    バディムービー
    《バディは相棒の意》友人同士や仕事のパートナーなど、二人組を主人公にすえた映画。バディ映画。(『デジタル大辞泉』)

 

というもので、二人組が主人公でさえあればいいという程度のかなり緩いものです。そのものズバリ『相棒』がそうですし、『シャーロックホームズ』もそうですね。ただ、物語として面白くするためには、二人組ならそれでいいというわけではありません。もう少し厳密な定義としては、

 
    生まれも育ちもまったく違う二人組が、とある事情で生活を共にすることになる。水と油の二人はいさかいが絶えないが、次第にお互い、欠かせない存在となっていく
 
ものと言えるでしょう。ニールサイモンの傑作戯曲『おかしな二人』なんていうのはその典型ですね。ジャックレモンとウォルターマッソー主演で映画化もされました。
 
それでは、チーム・バチスタシリーズはどうなのかというと、これが典型的なバディもの。舞台はとある大学病院です。心臓のバチスタ手術で不可解な死が続いており、その調査を行う中でさまざまな事実が明るみになっていく…というものです。そうした物語の主人公二人は、こんな人物です。
 
必死に勉強して医学部に入学したものの、「血を見るのが苦手」という理由で外科医ではなく内科医になった田口公平(演:伊藤淳史)。対して、田口が所属する病院で起きた医療過誤の調査にやってきた、厚生労働省の役人、白鳥圭輔。
 
田口は人を疑うことを知りません。「愚痴外来」と揶揄される「不定愁訴外来」の責任者であるだけに、その性格から人の悩みを親身になって聞くという姿勢を常に崩しません。お人好しにもほどがあるという役割を伊藤淳史が過不足なく(当然、いい意味で)演じます。
 
白鳥は医療過誤の調査という名目で、「そこまで踏み込むか」と思うほど憎まれ口を叩いてわざと相手を怒らせ、皆の本音を聞き出していきます。これを演じるのが仲村トオル。どうしてもボクは『あぶない刑事』のトールの軽薄なイメージが拭えないのですが、それとはまったく違う演技でした(当たり前か)。もう、本当に憎ったらしい(笑)。
 
そんな憎ったらしい白鳥にいいように使われ、事件に巻き込まれていく田口…二人の会話がコメディ要素を持ちながら、しかし謎解きにもつながるという素晴らしい展開。第四弾までドラマ化されたのも納得ですね(ちなみにドラマシリーズは全てAmazonプライムビデオで視聴可能ですが、映画の『チーム・バチスタ FINAL』は視聴不可能です…このブログ記事を書きながら見ようと思っていたのですが…残念)。